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共同通信
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モスクワ郊外のコンサートホールに22日夜(日本時間23日未明)、迷彩服を着た数人が押し入り、音楽公演を待っていた観客らに向けて自動小銃を乱射した。連邦保安局(FSB)は40人が死亡、100人以上が負傷したと明らかにした。ほぼ同時にホールで火災が発生。連邦捜査委員会はテロ容疑で捜査を始めた。タス通信などが報じた。
モスクワ州のボロビヨフ知事は現地対策本部を設置。ペスコフ大統領報道官は、プーチン大統領が逐一情報の報告を受けていると述べた。
インタファクス通信によると、銃撃したのは2~5人で手投げ弾も使用した。目撃者は「犯人は至近距離から人々を撃った」と証言した。交流サイト(SNS)に投稿された映像には、ナップザックを背負った数人が自動小銃を連射しながら、ホールの正面入り口から内部に入る様子が映っている。
ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は通信アプリに「仮にウクライナのテロリストであれば裁判なしに壊滅させるべきだ」と投稿した。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、同国の関与を否定した。