新しい治療法を生み出し患者に届ける
第20回PP&Mフォーラム、ニューヨーク支部会開催

新しいお薬を作るには長い時間と労力が必要で、あらゆる専門家の方たち、例えばアカデミアの先生(医師)や政府規制当局、製薬企業が一緒になって患者さんに届けるためにいろいろな視点から議論し、データを集め効果(有効性)や安全性を確認していきます。製薬企業の中でも研究、開発、生産、技術、マーケティングなどのたくさんの専門家たちの協力が必要で、そのような多様なチームをまとめ、新薬を作り上げるためにプロジェクトマネージャーという役割がキーパーソンになります。
PP&Mフォーラム(Project, Planning and Management Forum)は、そのような日本の製薬企業のプロジェクトマネージャーたちの有志が集まって約30年近く前に立ち上げられた組織で、そのニューヨーク支部は2016年にやはり有志メンバーによって立ち上げられました。年に2,3回自主的に会合を行い、日米の規制や文化の違いを感じながら新しいお薬を患者に届けるために日々奮闘している主に駐在員を中心とする日本人プロジェクトマネージャーたちが集い、テーマをもとに対話を行っています。
去る3/15にはニューヨーク支部第20回大会として記念すべき会合が開かれ、約25名のメンバーが参加し対話を行いました。今回の対話のテーマは「意思決定」。意思決定というと難しそうですが、実は誰でも日頃から行っていること(着ていく洋服を決める、ランチは何を食べるか、など)で、今回は中でも新薬開発に関する意思決定について対話を深めました。いろいろな不確実要素が多くある中でどのようなお薬に仕上げていくか、どんなデータをいつ取るか、どんな開発品に力を入れていくか、といった話を行いました。今回の参加者は、製薬企業のプロジェクトマネージャーのみならず医療機器、コンサルタント、証券会社の皆さんで多様な視点、いろいろな角度からの意見や考え方、それから患者さんへの熱い想いが共有され、熱気ある時間を過ごすことが出来ました。
PP&Mフォーラムは新しい技術や科学を治療法として提供していくために、関係者でプロジェクトマネジメントの観点から継続的に対話を深めていきます。

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