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共同通信
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【キシナウ共同】ウクライナの隣国モルドバのサンドゥ大統領は21日、首都キシナウで共同通信の単独インタビューに応じた。ウクライナと共に交渉開始が決まった欧州連合(EU)加盟について、国民投票を今年秋に行い、広く支持を得たいとの考えを示した。「民主主義の強化」のため、2030年までのEU加盟を目指しているとし、親欧米路線を強調した。
23年12月の交渉入り決定後、サンドゥ氏が日本メディアのインタビューに応じるのは初めて。
サンドゥ氏はウクライナ侵攻を続けるロシアが「地域にとって引き続き脅威と不安定の源泉だ」と懸念を表明。ロシアの勝利を許せば、欧州にとって「深刻な安全保障のリスクを生む」と指摘した。ウクライナが奪われた領土を取り返し「常軌を逸した戦争」を終わらせるため、支援の重要性を訴えた。
また、ロシアにとって「偽情報やプロパガンダは重要な手段」で、モルドバに「ハイブリッド戦争」を仕掛けていると主張。エネルギー分野でロシア依存脱却に取り組んでいると語った。