発達障がいのある人を雇用
Café Joyeux、ミッドタウンに全米1号店オープン
ダウン症や自閉症など障がいのある人を積極的に雇用するフランス本拠の「カフェ・ジョワイユ(Café Joyeux)」がミッドタウンに22日、全米1号店をオープンした。
ジョワイユはフランス語で「ハッピー」。7年前にパリで開業し、ミッドタウン店が世界で21店目。すでに発達障がいのある250人を各国で雇用している。非営利法人(NPO)で収益を発達障がいのある人の雇用促進やトレーニングに充てる。労働統計局によればこうした障がい者の約80%が就労していない。共同所有者、ヤン・ブカイレさんの目標はこの雇用ギャップを埋めることだ。「彼らも経済のシステムに参加ができるようになるべきだ。インクルージョンの勝利だ」と話している。
前日の21日は「世界ダウン症の日」。カナダ・ダウン症協会はステレオタイプ撲滅を目指し「できると仮定して」(#AssumeThatIcan)というキャンペーンを実施中だ。「仮定が実現する」と訴えている。それを具現化したような同店では、従業員と家族らがプレオープンのイベントを開催してこの日を祝った。ダウン症を持つ従業員、ビクトリア・ブラッドレーさんは「とても嬉しい。私たちは働くことができる」と顔をほころばせる。ニコラス・スタンフォードさんも「素晴らしい。自分で稼いで独立した生計を営むことができる」と誇らしげに話した。
店はレキシントン街と52丁目の角。賛同するビルの所有者が家賃を10年間無料にしたという。(21日、CBSニューヨーク)