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共同通信
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【北京共同】中国の李強首相は24日、北京で開かれた経済フォーラムで演説し「中国の大市場は世界にとっても大いなるチャンスだ」と述べ、外国企業に対して中国への投資を呼びかけた。外資参入規制の緩和などを進めることで、高いレベルで投資環境を整備していく姿勢を強調した。
中国経済の低迷や改正反スパイ法の施行などを受け、外国企業の対中投資は減少傾向にある。李氏は、不動産不況や巨額の地方政府債務に対する懸念について「成長の過程でさまざまな困難や挑戦に直面するのは当然のことだ」と指摘。既に一連の対策を打ち出し、効果が出始めているとして「長期的に中国経済が健全な発展を続けていくことには完全な自信がある」と述べた。
人工知能(AI)や量子技術といった先端産業の育成を進めることで、産業構造の高度化を加速していくとも説明。地政学的リスクの高まりから外国企業が中国との連携に慎重な姿勢も目立つが、李氏は先端技術に関しても積極的に協力していくよう呼びかけた。
会議は25日まで2日間の日程。