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共同通信
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【北京共同】中国の習近平国家主席は27日、オランダのルッテ首相と北京で会談し「中国は欧州を協力のパートナーと見ている」と述べ、経済協力の拡大や人的交流の活発化に意欲を表明した。ドイツのショルツ首相とイタリアのメローニ首相も中国に招待する計画。米国と対立する中、欧州に接近している。米大統領選でトランプ前大統領が返り咲き、米中摩擦が激化する事態に備える。
習氏はNATO次期事務総長に有力視されるルッテ氏との会談を通じ、NATOのアジア進出をけん制。オランダが日米両国と共に半導体の対中輸出規制を行っていることを懸念し、サプライチェーンで「脱中国」が広がるのを阻止したい考えだ。