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共同通信
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岸田文雄首相は、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県内の工場を来月6日にも視察する方向で調整に入った。政府は経済安全保障の観点から半導体のサプライチェーン強靱化を目指しており、支援姿勢を強調する狙いがある。政府関係者が27日、明らかにした。
電子機器に不可欠な半導体は、供給網の確保を巡る各国の競争が激化。政府も国内の生産基盤強化を進めている。熊本のTSMC工場は最大で計約1兆2千億円を助成する国家プロジェクトだ。
TSMCは2月、熊本県内に第1工場を開所。第2工場も年内に建設を始める見通しだ。首相は視察で年内の本格稼働に向けた準備状況を確認する。