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共同通信
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【トゥールーズ共同】フランス観光開発機構のカロリーヌ・ルブシェ最高経営責任者(CEO)は27日、今年同国を国外から訪れる旅行者数がパリ五輪・パラリンピックの開催などを踏まえ、1億人を超すとの予想を明らかにした。南西部トゥールーズで共同通信のインタビューに答えた。
ルブシェ氏によると、昨年の外国人旅行者数は公式統計が未発表だが、2022年の約9300万人から増加し、1億人近くになったと見込まれる。フランスは30年以上、外国人旅行者数で世界一を維持。22年時点で新型コロナウイルス流行前の水準を上回っていた。
京都やイタリアのベネチアなどで問題となるオーバーツーリズム(観光公害)について、ルブシェ氏は、フランスでは限られた時期に一部の場所で旅行者が増えることはあっても「オーバーツーリズムはないとの認識だ」と発言した。
一方で、混雑時期を避けるよう広報宣伝で工夫しているとも説明。日本人観光客にも人気の西部の世界遺産モンサンミシェルは昨年から冬の訪問を勧める宣伝活動を始めたと指摘した。