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共同通信
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日本相撲協会は28日、東京都内で理事会を開き、元幕内北青鵬の暴力問題が起きた宮城野部屋を4月以降は当面閉鎖とし、宮城野親方(元横綱白鵬)や所属力士ら全員が伊勢ケ浜部屋に無期限で転籍することを発表した。現役時代に史上最多の優勝45度など数々の大記録を樹立した宮城野親方は、部屋付き親方として出直しを図る。
宮城野親方は師匠や親方としての再教育を受け、所属する伊勢ケ浜一門の浅香山理事(元大関魁皇)と伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が1場所ごとに協会に状況を報告。時期は未定ながら宮城野部屋が再興する可能性もあり、佐渡ケ嶽広報部長(元関脇琴ノ若)は「部屋がなくなるわけではない。一時預かりということ」と協会の見解を説明した。その上で「また宮城野親方がいい弟子を育ててくれればいい」と述べた。
春場所の番付で、伊勢ケ浜部屋は横綱照ノ富士や新入幕優勝の尊富士ら関取6人を含む20人が所属。宮城野部屋にも十両伯桜鵬ら20人程度の力士が在籍し、角界一の大所帯となる。