ドクさんの映画、5月に公開

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共同通信
兄弟の分離手術成功から30年を記念する式典で、家族と演壇に立ちあいさつするグエン・ドクさん(左)=2018年10月、ベトナム・ホーチミン(共同)

 【ハノイ共同】ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の影響とみられる結合双生児として生まれた「ベトちゃんとドクちゃん」の弟、グエン・ドクさん(43)の人生を描いた長編ドキュメンタリー映画が完成し、5月3日から日本で公開される。ドクさんは映画が「世界を平和へ導くきっかけとなりますように」とコメントしている。

 作品名は「ドクちゃん―フジとサクラにつなぐ愛―」。ドクさんは2006年に結婚、09年に生まれた男女の双子に日本の富士山と桜から名前を付けた。映画では家族との絆や日常生活が映し出されている。

 ドクさんらは1988年、日本の支援で分離手術を受けた。兄のベトさんは2007年に死亡。