Published by
共同通信
共同通信
小林製薬の「紅こうじ」サプリメントを巡り、少なくとも30都府県で、サプリや関連する食品を摂取したとみられる人から健康被害を訴える相談が保健所などに寄せられていることが31日、自治体への取材で分かった。相談は130人を超え、このうち入院に至ったケースは16人。死亡の報告も1件あった。だるさや吐き気、腎機能障害などの症状が目立った。
健康被害が全国に広がっていることが改めて確認された形だ。小林製薬はこれまでに、体調不良を訴えた人が約800人に上ると説明しており、自治体が把握できていない人が多数いるとみられる。
健康被害相談の状況は、各都道府県や政令市などに対し、同社のサプリや、同じ成分を含む食品を摂取したとみられる人から健康被害の相談があったかどうかを尋ね、29日までに回答を得た。死亡の報告があったのは茨城県で、症状などの詳細は明らかにしていない。小林製薬が公表した死者5人に含まれるという。
都道府県別では福岡県の28人が最多で、東京都25人、大阪府10人と続いた。