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共同通信
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【台北共同】台湾の最大野党、国民党の馬英九前総統が1日、中国広東省深センの空港に到着した。11日までの日程で中国に滞在する。台湾メディアは北京で8日に習近平国家主席と会談する見通しだと伝えており、実現すれば中国が独立派と見なす民主進歩党(民進党)の頼清徳新政権が5月に発足するのを前に、習氏の発言が注目される。
中国は、台湾の金門島付近で2月に起きた中国漁船転覆事故を受け、周辺でのパトロールの常態化を表明するなどし、台湾に圧力をかけている。馬氏は出発前、空港で記者団に「両岸(中台)情勢が緊張する中、平和を愛し戦争を避けたいと願う台湾人民の声を(中国側に)伝えたい」と述べた。