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共同通信
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ウクライナのコルスンスキー駐日大使は5日、共同通信加盟社論説研究会で講演し、ロシアによるウクライナ侵攻で多数の民間人が殺害され続けている現状を踏まえ「このような相手とは交渉できない」と訴えた。戦闘終結に向けた和平交渉は不可能との認識を改めて示した。
ロシアには「19世紀と同じ帝国を目指す野望しかない」と述べ、ウクライナの歴史や文化までも「自分のものにしようとしている」と非難。NATOの加盟諸国も「ロシアからの防衛の準備をしなければならない」と呼びかけた。
ロシアが実効支配する北方領土を巡る交渉にも言及。安倍晋三元首相がプーチン大統領と27回会談したものの解決に至らなかったことを例に「相手国からできる限り搾り取って、自分は何もしないのが伝統的なロシアの外交だ」と主張した。「ロシアでの政権交代」が解決に向けた唯一の方法だと語った。
第2次世界大戦や度重なる自然災害から日本が復興を遂げた経験が、ウクライナの復興にも「非常に重要」と強調。代表団が昨年だけで10回以上東北を訪問したと紹介した。