女子バスケ決勝、人気沸騰
マーチマッドネスで過小評価返上
米国で女子スポーツの人気が高まっている。全米大学体育協会(NCAA)バスケットボール・トーナメント「マーチマッドネス」で5日行われたアイオワ大学対コネチカット大学の女子準決勝の視聴者数は史上最多の1420万人。観客動員数も今年最多を記録し、入場券の平均価格は2323ドルと、男子準決勝の1000ドルの2倍以上に跳ね上がった。
準決勝では、史上最多得点記録を更新して話題を集めたケイトリン・クラークを擁するアイオワ大が苦勝。7日行われた決勝では、サウスカロライナ大が87対75でアイオワ大を下した。試合後、サウスカロライナ大のヘッドコーチ、ドーン・ステイリー氏は「ケイトリンに感謝したい。女子バスケットボールをここまで盛り上げてくれた」とクラークをたたえた。
ステイリー氏は、女子バスケットボールが過小評価されていると長年指摘してきた。試合前には「トーナメント収益は1億7000万ドル。参加した68校に公平に分配されるべきだ」と発言。NCAAのチャーリー・ベーカー会長は7日、男子同様、勝ち進むにつれて分配が増える「ユニット・ディストリビューション」制度を来季から女子にも導入する考えがあることを明らかにした。
冨永啓生が所属するネブラスカ大も参加したマーチマッドネスの男子は8日、決勝を迎える。東部地区第1シードのコネチカット大と中西部地区第1シードのパデュー大が対戦する。(7日、ESPN)