イマーシブ体験施設、なぜ増える? 美術館も取り入れる「コト消費」

 

イマーシブ体験施設、なぜ増える?
美術館も取り入れる「コト消費」


ハリーポッターの世界を楽しめる没入型展覧会「Harry Potter The Exhibition」/Photo provided by Harry Potter: The Exhibition

 

ニューヨーク市内で没入型(イマーシブ)体験を売り物にする施設が増えている。 

例えば、Inter_(ソーホーのインターアクティブアート)、Summit One Vanderbilt(多感覚を応用したイマーシブアート展示)Pink Pier(ピンクの照明で飾られたレストラン)、Gold in Motion(グスタフ・クリムトのイマーシブ展示)、ハリー・ポッター:エキシビション、Bubble Planet(泡がテーマのイマーシブ体験)、Camp体験型玩具店)、アイスクリーム博物館、ペプシ125ダイナーなど。SecretNYCや Bucketlistersのホームページで検索できる。 

いずれもビデオ、映写技術、照明、セットなどに趣向を凝らす。入場料は3050ドル。ただでさえユニークな出来事が多発するこの市に、こうした施設が増殖する背景には「モノ消費」から「コト消費」への移行がある。例えば、2Dの世界に飽きて、3Dの世界を求める。家族で体験を共有して、コミュニケコーションを深める。写真やビデオに収めて、SNSに投稿する。消費者はお金を払うばかりか宣伝もしてくれるのだ。 

美術館や非営利団体もイマーシブ体験を取り入れ始めた。ジェームズ・タレルの「Meeting」(Moma PS1)、デルシー・モレロスの「El Abrazo」(DiaChelsea)、仮想現実(VRや拡張現実(AR)を駆使したストリーテリング(トライベッカ映画祭)がその例だ。(8日、ゴッサミスト

 

 
色をテーマにした体験型ミュージアム「カラー ファクトリー」(Photo:Kumiko Ito=2023年2月)

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