ブース外での対応開始から1年
地下鉄駅員への利用客の反応良好
ニューヨーク州のホークル知事は9日、ニューヨーク市の地下鉄駅員がトークンブースを離れ、駅構内の案内や自動券売機での支援、非接触型運賃支払いなどカスタマーサービスの中核的な役割を担うようになってから1年を迎えたことを祝った。他には、障害者や高齢者の手助け、運行スケジュール変更時のサポート、割引運賃の案内、エスカレーターや改札口などで問題が起きた場合のタイムリーな報告、安全で清潔な顧客環境の維持といった広範な役割を担っている。
現在、市の地下鉄システムには15カ所のカスタマーサービス・センターがあり、さらに多くのセンターが年内にオープンする予定だ。これらの施設には、駅員が24時間365日常駐する。2023年秋の調査によると、駅員の対応に対する利用客の反応は良好で、特にブース外での対応に満足した利用者の割合が高いことが分かった。駅員との対応に満足している利用者は、プラットホームでの安全感(52%対26%)や地下鉄全体への満足度(61%対31%)も高かった。
市交通局は同日、23年3月~24年2月までの1年間に、利用客から好意的なフィードバックを受けた駅員への表彰を実施。その数は、駅員がブース外でのサービスを開始したばかりの22年3月~23年2月までの33件から、1年間で208件に増えていた。