日本防衛の任務に「誇り」と遺族

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共同通信
2023年10月、広島県を訪れたテリー・ブレイマン少佐(左)と両親(両親提供、共同)

 【ニューヨーク共同】在日米軍が輸送機オスプレイの飛行を再開して14日で1カ月。停止の原因になった昨年11月の鹿児島県・屋久島沖での墜落事故で亡くなった米兵の遺族が共同通信の取材に応じ「息子は日本防衛のための任務を誇りにしていた」と声を詰まらせた。事故で犠牲になった8人全員を悼み、再発防止を願った。

 「十分に訓練しているから心配ないよ」。事故機に搭乗していた空軍の操縦士テリー・ブレイマン少佐=当時(32)=が過去に他のオスプレイが墜落した際、こう話していたのを父ハワードさん(70)は覚えている。

 大学で予備役将校訓練課程を履修し、2014年に空軍に入隊。「尊敬する4歳上の姉が海軍に入って興味を持ち、比べられたくなくて空軍にしたのだろう」とハワードさん。姉は自分のせいでテリーさんが亡くなったと自責の念にかられているという。

 テリーさんは特殊作戦用の航空機を操縦し、アフガニスタンなどで従軍。新しい機体に挑戦したいと19年にオスプレイの訓練を始め、横田基地を希望して21年9月ごろに配属された。