アメリカで活用できる医療保険や制度 J MEDICAL
それぞれの特性と、利用にあたっての注意点
アメリカの保険制度は日本とは大きく異なり、個人が民間の保険に加入するのが一般的です。
保険会社の種類だけでなく、各社が提供しているプランにも様々な違いがあり、一言では言い表しにくいのが現状となっています。ここでは主に、①日本企業から駐在としてアメリカに滞在されている方、②アメリカに永住している日本人の方、③旅行者・学生の方と3つに分けて簡単にご説明をしたいと思います。
①日本から駐在員としてアメリカに滞在されている方
日本企業が駐在者と帯同されるご家族を対象に加入している保険制度です。各企業によって保険会社も異なってきますが、良く耳にするのはCigna、Aetna、BCBSなどです。これらに共通した特徴は、保険ネットワーク内外にかかわらず良い保障内容であることが多いです。米国外で利用ができたり、日本式健康診断を受診できる特約がついていたりするものもあり、幅広くカバーされています。同じ保険会社、保険商品であっても会社ごとに違うオプションが付いている場合も多く、各医療費の負担額、保険対象となる治療、診察などが異なりますので、受診の際にはご相談ください。
②アメリカに永住している日本人の方
アメリカに永住している日本人の方については、企業から保険加入のサポートがない場合、Healthcare.govなどの公的なマーケットプレイスで医療保険に加入するのが一般的です。また、アメリカの民間保険に加入せずに日本の国民健康保険と海外旅行保険に加入し、使い分けている方もいらっしゃいます。ただし日本の海外旅行保険については、アメリカの永住権保持者は加入不可となっていますので、通常のビザを保持している方に限定されます。
③旅行者・学生の方
上記①②の方よりもアメリカに滞在する日数が限られているのが、旅行者と学生の方々です。旅行者の場合、渡米前に日本で海外旅行保険に加入される方が多く、旅先で医療サービスを利用する場合は、キャッシュレスで保険対象の診察や治療を受ける事ができます。学生の方については、旅行者と同じく海外旅行保険に加入されている方と、大学が提供する保険制度に加入されている方がいらっしゃいます。大学が提供する保険制度は、主にUnited Healthcare、BCBSまたは大学独自の保険などです。これらの共通した特徴は所属する大学の病院で受診ができる点です。最後に、日本で発行している多くのクレジットカードには、海外旅行保険が付帯されています。しかし、保険対象となるためには入国後何日以内、などと日数が限定されている事が多いですので、利用する際には注意が必要となってきます。
民間の保険制度に関しては、医療機関ごとにインネットワークとアウトオブネットワークという区分けが存在します。
インネットワークとは保険会社と医療機関が提携しており、治療内容と医療費はそれぞれの契約に基づいて決定されています。これにより、保険対象となる治療や診察は比較的安い料金で受けることができます。アウトオブネットワークの場合、保険会社と医療機関の間で事前の取り決めがないため、料金が少し高くなります。しかし、事前の取り決めがないからこそ、それぞれの患者様が求める診察や治療をご提供することが可能です。
ご加入の保険制度によりますが、多くの場合、ホームドクター制度が適用されているので、専門医の受診を受けるには、かかりつけ医の受診が必要となってきます。そして専門医など普段とは違う病院で受診する場合、医療機関によってはdeductible(自己免責金額)、Coinsurance(自己負担率)の割合が異なるため、受診前に確認することをおすすめします。
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