ニュージャージー日本人学校

 

ニュージャージー日本人学校

 

ニュージャージー日本人学校は、初等部1年生から中等部9年生まで各学年1クラスで構成され、それぞれが10名前後の少人数編成である。全校児童生徒数は約50名で、日本国内、米国現地校または世界各国からの編入生も多く、様々なバックグランドを持った児童生徒たちが毎日楽しく伸び伸びと学校生活を送っている。入学・編入学にあたっては、学校説明(年3回)やオープンスクール(年2回)、事前の体験入学(5日間)を実施している。

教員は、文部科学省からの派遣教員及び現地採用教員で構成され、学習指要領に沿った内容で毎日7時間(50分×6コマ+25分1コマ)授業を行っている。学期は、日本国内同等の標準的な3学期制を取り入れている。また、初等部3年生以上は教科担任制であるため、日本国内に比べ比較的早い時期から専門性の高い授業を受けることができている。

本校で身に付く力のひとつは、確かな「表現力」である。各学級少人数編成であるため授業、学校行事、集会等あらゆる場面での発表の機会が多く、きめ細やかな個別指導を通じて自然と表現力が身に付いていく。また、どの児童生徒も一人1台のPC端末機も効果的に使いこなし、表現豊かなプレゼンテーションが日々各教室で繰り広げられている。小中一貫教育における縦割り活動における異学年交流においては、互いを共感・理解する場面も多いため、思いやりの心や尊重する気持ちも育まれていく。

習熟度別ESL授業は全学年週3時間あり、英語で考え、英語で伝え合う環境が整ってるため現地校に近い雰囲気で授業が展開している。芸術性の高いART授業も、米人講師によるイマージョン教育として20年以上継続している。また、米人講師とのティームティーチング、日本人教師による英語授業もあるため、時間割上ほぼ毎日英語の時間が確保されている。そして現地校との交流(初等部・中等部年2回ずつ)等でも英語を使う機会が多いため、「英語によるコミュニケーション力」も身に付いていく。さらに、生活科見学や社会科見学等の校外学習においては、米国ならではの文化、歴史、自然に直接触れることができる。このような活動を通じて児童生徒の「現地理解力」も向上していく。

在籍している児童生徒のほとんどは卒業後、日本国内の学校に進学する。そのため、本校では受験に向けた進路説明会(年3回)、進路相談、面接練習等の進路指導を実施している。その結果、国内での受験準備を計画的に進めることができるため、毎年、難関国公立・私立に進学する生徒が多い。また、米国駐在の方々をお招きしてのキャリア教育講演会では、世界を舞台に活躍されている方々から直接お話を伺うこともできるため、自身の「進路選択力」も形成されていく。

このように本校では在外教育施設としての特色を生かしつつ、日本人としてのアイデンティを保ちながら世界で活躍するグローバル人材の育成を推進している。今後は、米国社会・地域コミュニティとの連携もより一層強化させ、児童生徒、保護者、教職員、現地スタッフ等学校関係者すべてが喜びを感じる教育環境の充実に努めていく。

現地ミドルスクールとの交流では、パートナーになった生徒と一緒に、理科、数学、語学(ラテン語)など様々な科目の授業を受けました。またランチタイムや休み時間には、授業などで培った英語力でパートナーとのおしゃべりを通して交流を深めていました。
少人数編成なので小学校低学年から多くの発表の機会を経験できます。授業中だけでなく、学校行事や集会ではスライドを使ってのプレゼンテーション、レクレーションでは寸劇やダンスなど、児童生徒の表現力は在学中にぐんぐん伸びていきます。

 

卒業生紹介

新年に行われる全校行事「書初め会」で、自分で決めた新年の決意の言葉「破顔一笑」を作品として仕上げる美空さん。ニュージャージー日本人学校では、一年生から日本の文字を正しく整えて書けるように、書写の時間にも丁寧な学習を重ねていきます。

藤本美空さん(15歳)
滞在年数:3年8カ月
進学先:同志社国際高等学校


◾️日本人学校に入学した理由

帰国時期が決まっていたため、日本語での教育を中心に、かつ英語教育にも力を入れている日本人学校を選びました。また、私が渡米したのはコロナが流行している時期だったため、早い段階からオンライン授業や分散登校を行っているところが決め手となりました。


◾️NJ校の学校生活で最も重要性を感じたことや日本での学校生活との違い

NJ校で学校生活を送っていると、この学校の良さや重要性を感じる瞬間が多々あります。その根本として「少人数制」というのがあると私は感じました。他学年との交流で学べる各学年への接し方、一人ひとりの意見や行動が重要になるため、責任感やリーダーシップが自然と身に付いてきました。人前に立つ機会が増えることで得られるプレゼンテーション能力など、NJ校で過ごした3年8カ月で「少人数制」によって向上した能力は数えきれません。日本での学校生活との違いは大きく3点あると思います。

①他学年との交流
NJ校は日本の学校とは違い、他学年との交流が多くあります。これはNJ校の大きな魅力だと思います。休み時間はもちろん、学校行事などを通して各学年の良さを知ることができます。幅広い年齢層の生徒が一丸となって取り組む学校行事では、全員が団結できるよう、分かりやすい指示の出し方やそれぞれの年齢に応じた励まし方を身につけることができます。

②現地校との交流
日本では体験できない他国の学校生活を体験することができ、日本の学校との違いを見つけることができます。また、現地校を訪れ様々な人種の生徒が同じ校舎で学ぶ様子を知ることで、人種についての理解も同時に深めることができました。

③多様性への理解
日本人学校には一人ひとり違ったバックグラウンドを持つ生徒や先生が集まります。そのため、他国への理解はもちろん、日本国内での方言や文化の違い等々を知り、知見を広げることができます。当たり前と思っていたことが人によっては当たり前ではなかったと驚くことが多く、グローバル人材にとって必要不可欠な多様性への理解を得られるところも日本人学校の大きな良さだと思います。


◾️卒業後の進路について

卒業後は同志社国際高等学校に進学します。NJファミリーの皆様に支えられて培った個性や能力を活かして将来自分の望む道へ進めるよう、精進していきたいと思います。

 

ニュージャージー日本人学校
Tel 201-405-0888
117 Franklin Ave, Oakland, NJ 07436
https://newjerseyjapaneseschool.org/

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