ウォルマート、独自食品ブランド導入へ
トレジョやホールフーズの顧客獲得狙う
ウォルマートは今年、食品ラインの充実を目指してプレミアム・プライベートブランド(PB)「ベターグッズ」を導入する。トレーダー・ジョーズやホールフーズ・マーケットで買い物をする富裕層の獲得を狙う。
具体的には、カルダモン・ローズ・ラズベリージャム(5.24ドル)など約300品目を加える。多くは5ドル以下。インフレ下で、値ごろ感を持たせる。同社のグローサリー部門責任者、ジョン・レイニー氏は「今までは、このセグメント向けの商品が必ずしも揃っていなかった」と話している。
同ブランドではおなじみの味にユニークな味を加えて差別化を図る。そのため、商品開発部門スタッフが各地のレストランなどで1日8食の苦行に挑んだという。例えば、スパークリングウォーター(8本パック、3.27ドル)には定番の「レモン・ライム」に「オレンジ・マンゴ」「ココナッツ・ライム」を足した。エンパナーダ(8個入り、5.97ドル)には「アップルハンドパイ」に「鶏肉カレー」や「牛肉プルゴギ」を加えた。
ウォルマートは今や全米最大のスーパーマーケット。すでに「グレート・バリュー」のPB商品が約4000品目ある。バターやトイレットペーパーなど日用品だ。その上に「サムズ・チョイス」ブランド約200品目があるが、今後はベターグッズまたはグレート・バリューに統合される。(30日、ウォールストリート・ジャーナル)