コロンビア大で「授業料返せ」の声
デモ不参加学生の不満高まる
イスラエルのガザ攻撃に対する抗議行動が続いているコロンビア大学。デモに参加しているのは一部の学生で、一般学生からは年間8万9000ドルの授業料に見合う教育が受けられないと不満の声が高まっている。
同大では4月30日朝の時点で、一部学生がハミルトンホールを占拠。寮生以外は構内に入ることができず、図書館などのリソースにアクセスができない状態だ。「全学生が停学になったのも同然だ」と4年生のアビ・ウェインバーグさん(25)は嘆く。しかも期末試験は3日から始まる。「私のアパートは小さい。図書館で学びたいのに」と続けた。テイラー・フランシスコさん(26)は「苦学生としては学食が使えないのが最も痛手。この時期、たくさん食べて脳に栄養を送りたいのに」と不満をこぼす。
「高い授業料を払っているのに、ないがしろにされている」と話すのは心理学を学ぶアンソニー・リスポさん(34)。来月卒業予定だが、卒業式が中止になったり、妨害されたりするのではと心配する。そして「授業がなかったり、構内に入れなかったりした分の授業料を返すべきだ」と主張している。3年生のチャヤ・ドロズニックさん(25)は「私の授業料から給料をもらっている教員が抗議行動に参加している。そのせいで、キャンパスに自由に出入りができないのは納得できない」と怒りの声を上げている。(4月30日、ニューヨークポスト)