抗議活動への大学の対応、高校生に影響
大学入学控えた生徒、進路の再検討も
全米のキャンパスで起きた親パレスチナ派の学生による抗議活動と、これに対する大学や法執行機関の対応が、大学入学を控えた高校生の心を揺るがしている。ニューヨーク市では特に、コロンビア大学とシティ・カレッジの対応に影響を受けた生徒が多く、ユダヤ教徒やイスラム教徒を中心に、進路を考え直す生徒もでている。
シティ・カレッジへの進学に前向きだったイエメン生まれの女生徒は、親パレスチナ派デモへの同大学の対応を受け、「苦しんでいる人々のために発言したという理由で学生を逮捕するような大学には行きたくない」と進学を再検討している。あるユダヤ人生徒は、コロンビア大学と提携しているバーナード・カレッジが第一志望だったが、入学を断念した。シティ・カレッジとフォーダム大学の間で迷っている女生徒は、決断を下す前に、各大学の学生デモへの対応を調べたいという。審査で不利になる事を恐れ、高校でパレスチナ・クラブに所属する事を願書に記入する事を躊躇う生徒もいる。
バンクス市教育局長はここ数日、偏見への対処、反ヘイトクライムカリキュラムなどの生徒への紛争に関する教育、ユダヤ教徒とイスラム教徒の歴史を教える取り組み、市の校長たちとの規律規定の見直しなど、様々な取り組みを行っているという。(1日、チョークビート)