コロンビア大、全校参加の卒業式取りやめ
カレッジごとの「小規模祝典」に
反イスラエル学生運動の震源地、コロンビア大は6日、15日に予定されている全校規模の卒業式を「カレッジごとの小規模な祝典」に変更すると発表した。
大学関係者は学生リーダーと協議し、安全を優先することにした。「学生たちは小規模な祝典がより有意義だと考えている。安全で、礼儀正しく、スムーズな卒業式を行う」と声明文で説明。「卒業を思い出深いものにしたい。15日には特別イベントを開催する可能性もある」とし、学生からの意見を募集している。
イスラエルのガザ攻撃に抗議する学生約50人が構内の広場を占拠し始めたのが4月17日。その後学生らはハミルトンホールに立てこもり、30日には学校側の要請を受けたニューヨーク市警(NYPD)が突入するという事態に発展した。学生や教員100人以上が逮捕されている。学生の占拠は終了したが学校側はNYPDに少なくとも17日まで警官を派遣するよう求めている。
同様の学生運動は全米に広がり、各地で卒業式に影響が出ている。3日実施されたミシガン大の卒業式では学生約75人がパレスチナの旗を掲げてシュプレヒコールを繰り返しながら中央通路を行進。警備関係者が会場となったスタジアムの裏手に誘導した。逮捕者は出なかった。南カリフォルニア大では先月、10日に予定されていた卒業式の中止を決定。学部ごとの式典に変えると発表した。(6日、NBCニュース)