水原スキャンダル、東海岸に余波
NYのカジノライセンスに影響?
大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告が巻き起こした一連の賭博スキャンダルが、ニューヨークのカジノライセンスを巡る争奪戦に影響を及ぼす可能性が出ている。ESPNは、水原被告に関する連邦政府の捜査で、ラスベガスのリゾート・ワールド・カジノが中心として絡んでいると報道。西海岸の名門球団の騒動が、東海岸にも波及した形だ。
関係者は一部メディアの取材に対し、「水原被告による疑惑によって、規制当局がゲンティンとリゾート・ワールドのカジノライセンス入札をより厳しく調査する可能性がある」と強調。いずれのカジノ運営会社も許可申請をする意向であるものの、影響は避けられないとの見方がある。これらは、3つある新規ライセンスのうち、1つのライセンスを獲得する有力候補とみられている。
米司法省は先週、水原被告がギャンブルで負け込み、膨らみ続けた借金を返済するために、大谷選手から約1700万ドル(約26億4000万円)を不正送金したとして、銀行詐欺および税金の虚偽申告で訴追されたと発表。2つの罪の合計で最長、禁錮33年の刑が課される可能性があるものの、司法取引で減刑される見通し。(12日、ニューヨークポスト)