手作りチャーム、人気復活
ノスタルジックで「個性のシンボル」
ネックレス、イヤリング、ブレスレットなどを自分で作るチャーム(小さい装飾品)の人気が復活している。特にZ世代がユニークなパーツを求めて、専門店「Brooklyn Charm」などに殺到している。
ブルックリンの専門店「Haricot Vert」の創業者、ケルシー・アームストロングさんはチャームの人気を「楽しかった子どもの頃を思い出し、ノスタルジックな気分に浸れる」と説明。「客は皆、子供の頃のワクワクした体験をもう一度体験したいと思っている」と続ける。
チャームはトレンディでもある。モデルのジジ・ハディッドは今世紀初頭のステートメントジュエリーを彷彿させるようなネックレスを着用して注目を集めた。ディア・リパやリリー・アレンも負けてはいない。エルメスのバッグ「バーキン」にボーブル(bauble)やビーズをあしらったチャームをつけて話題となった。
コーチは今年の秋冬ファッションショーで、ニューヨーク市をモチーフにしたチャームをお披露目した。真っ赤なりんご、エンパイアステートビル、イエロータクシーなどが含まれている。こうしたファッショナブルなチャームをつければ、流行遅れのアイテムを生き返らせることができる。
英国の宝石商「Diamonds Factory」のトレンド専門家、エイミー・ホウレットさんは「チャームは個性のシンボル」と指摘。「例えば、イーヴィルアイは邪悪を防ぎたいという気持ちの現れだし、象は安定した愛や友情を表している」という。「Moments」が人気の「Pandora」は「今、個人の独創性がファッションに求められている」と主張している。
「チャームは個人のスタイルを象徴するもの」と言うのはスタイリストのヘザー・ハーストさん。「宝石をつけると洋服と競合する。その点、小さなチャームをバッグにつければかえって際立つ。しかも、ただのトートバッグではなく、私のトートバッグになる」とアドバイスしている。(14日、ニューヨークポスト)