プライド標的のテロ可能性を警告
NYPD、対策計画を準備
ニューヨーク市警(NYPD)は、6月恒例の「プライド月間」で開催されるイベントを巡り、テロ対策計画を準備していることを明らかにした。FBI(連邦捜査局)と国土安全保障省(DHS)が、テロ集団が同イベントを標的にしようとする可能性があると警告したのを受けた対応。これを踏まえ、イベントの主催者側は、注意を払うとともに、警戒意識を高めている。
警告は、外国テロ組織、とりわけイスラム過激派組織ISIS がプライド月間のイベント会場を狙う可能性があると指摘。中でも、フロリダ州オーランドのナイトクラブ「パルス」で2016年6月12日、容疑者が49人を殺害した銃乱射事件から8年となる6月12日について、とりわけ注意を促している。また、イベント参加者らに対し、周囲に気を配りつつ、不審な行動や言動があれば関係機関に報告するよう求めている。
プライドの主催者は、全てのイベントを予定通り進めるとともに、人々の安全を守るために必要なことは何でもすると強調。イベントパフォーマーの一人は「ニューヨークだけでなく、世界中のクィアにとって、恐怖は常にある。しかしながら、どんな脅威も、私たちが本当に楽しみ、祝うことを妨げるものではない」と述べ、例年同様にイベントに取り組む意向を示した。(14日、NBCニューヨーク)