Published by
共同通信
共同通信
奈良県大和郡山市で2021年、女性を殺害し現金約3千万円を奪ったとして強盗殺人や死体遺棄などの罪に問われたカメルーン国籍の無職フォルゲ・ムンヤ・フィデル被告(31)は21日、奈良地裁(沢田正彦裁判長)で開かれた裁判員裁判で両罪についての起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、被告は事件当時、同市の介護職員笹岡順子さん=当時(56)=と同居。笹岡さんの実母名義の預金も含めた約3千万円を奪うため、笹岡さんを何らかの手段で殺害し、その後現金をキャリーケースに入れて笹岡さん宅を出たとした。
弁護側は冒頭陳述で、被告は仕事ができず生活が乱れていたと説明。「途方もない額のお金を目の前にして事件を起こしてしまった」と述べた。
起訴状などによると、21年7月9~12日、笹岡さんを殺害し現金約3千万円を奪った後、友人と共謀して遺体を運び、奈良市中町の雑木林に遺棄したとしている。
被告は同月下旬に羽田空港から出国しようとしたところを見つかった。