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共同通信
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米議決権行使助言会社グラスルイスが、トヨタ自動車の定時株主総会で諮られる豊田章男会長の取締役再任案に反対を推奨していることが、29日までに分かった。豊田自動織機やダイハツ工業などグループで相次いだ不正行為は「2009年6月から経営トップを務めてきた豊田氏に責任がある」と説明した。
グラスルイスは、一連の不正行為でトヨタグループの統制体制に重大な懸念が生じていると指摘した。トヨタが提案する取締役候補者には独立性のある人物が十分におらず、取締役会の適切な監督機能の遂行能力などに懸念が生じているとも批判。独立した取締役会の構成を確保するためにも、株主は豊田氏の再任に反対すべきだとした。