ティーン約7000人、
心理カウンセリング受診
テキストで気軽に無料相談

ニューヨーク市のオンライン無料心理カウンセリング「Teenspace」が始まったのは昨年11月。今までに約7000人のティーンエイジャーが利用したことが明らかになった。23日、チョークビートが報じた。
このプログラムは市保健局がオンライン・セラピー・プラットフォーム「Talkspace」を使って実施。13〜17歳のティーンはビデオやテキストでメンタルヘルスのカウンセリングやセラピーを無料で受診できる。ブルックリンのイーストニューヨークやブロンクスのノーウッドなど、貧困層の多い地区での利用者が多い。約80%の利用者は黒人、ラテン系、アジア系、先住民族で、約70%は女性とのデータもある。
効果を疑問視する声もあるが、バサン局長は「何もしなければ自殺につながる。代償はあまりにも高い」と反論。利用者の65%が「状況は改善した」と報告しているとも指摘した。50%がテキストを使っていることは「必要な時に気楽に連絡が取れており結構なことだ」としている。
相談の理由では「落ち込み」が最多。「人間関係改善」「自己改善」「不安軽減」「困難克服」と続く。「うつ状態、やる気喪失、怒り」を感じてカウンセリングを受けたのはルビー・タキノスさん(17)。セラピーを通じで問題の根源を解決し、「このプログラムは素晴らしい。誰もが利用すべきだ」と感想を語る。カウンセリングへのアクセス改善活動を行っているハーシャラ・アリさん(16)は「保護者が協力すれば効果は高まる」と話している。
自殺の懸念がある事例は約50件。虐待や薬物過剰摂取の疑いがあるなど高リスクの相談も36件だった。こうしたケースは、より高度なセラピーを実施したり、児童保護サービスや入院の手配を行ったりして別途対応している。Talkspaceのジョン・コーエンCEOは「早期のインターベンションで、多くのティーンの人生を好転させることができた」と説明する。
このプログラムを利用できるティーンは市内に44万人以上。バサン氏は「いまだ道は半ば」と、一人でも多くの利用を呼びかけている。

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