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共同通信
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東京電力福島第1原発事故で全町避難が続いた福島県双葉町が、JR双葉駅西側に整備を進めてきた町営「駅西住宅」の全86戸が完成し、式典が1日、開かれた。町役場で伊沢史朗町長が入居者の代表に鍵のレプリカを手渡した。
双葉町は2022年8月、原発事故から11年5カ月ぶりに住むことができるようになった。町は帰還者向けの災害公営住宅と、転入者も居住できる再生賃貸住宅の整備を進めてきた。既にできている39戸に加え、今回47戸が完成し、86戸に60世帯74人が暮らすことになる。
避難生活を続けてきた高野衛雄さん(86)=福島県いわき市=は新居で「生まれ育った双葉町に戻ることができて良かった」と喜んだ。