トランプ氏、有罪評決で控訴表明

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共同通信
5月31日、米ニューヨークで記者会見するトランプ前大統領(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】不倫口止め疑惑に絡む事件で有罪評決を受けたトランプ前米大統領は5月31日、ニューヨークでの記者会見で「不正な裁判だった」と批判し、控訴する方針を明らかにした。事件について「国民は作り話だと分かっている」と述べ、評決後に10時間ほどで計約3900万ドル(約61億円)の小口献金があったと主張した。

 11月の大統領選でトランプ氏と再対決するバイデン大統領はホワイトハウスで演説し「無謀かつ危険で無責任だ」とトランプ氏の対応を非難した。両氏が直接論戦を交わす6月27日の候補者討論会でも司法の信頼性が論点となりそうだ。

 バイデン氏はトランプ氏にも控訴する権利があるとする一方で、有罪評決は陪審員が慎重に検討を重ねた結果だとし「法の上に立つ者はいないという米国の原則が改めて確かめられた」と強調した。

 ニューヨーク州地裁の陪審は5月30日、トランプ氏が2016年大統領選前の不倫口止め料支払いを一族企業の帳簿などで「法務費用」と偽り、州法に違反したと認定した。判事が7月11日に量刑を言い渡す。