韓国の脱北者団体が再びビラ散布

06/05/2024

　【ソウル共同】韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」は6日、北朝鮮との軍事境界線に近い京畿道抱川から北朝鮮に向け、金正恩朝鮮労働党総書記を批判するビラ20万枚とK―POPや韓国ドラマの動画を保存したUSBメモリー5千個などを付けた大型風船10個を同日未明に飛ばしたと発表した。北朝鮮が対抗措置として再びごみ風船を飛ばす可能性があり、南北の対立激化が懸念される。

　韓国で朝鮮戦争の戦死者らを追悼する「顕忠日」の6日、尹錫悦大統領はソウルで開かれた式典で演説し「（北朝鮮が）ミサイル発射に続き、正常な国なら恥じるしかない卑劣な挑発まで強行した」とごみ風船を批判。「平和は屈従ではなく、力で守るものだ」と述べ、北朝鮮に対する強硬姿勢を鮮明にした。式典には遺族や政界関係者ら約5千人が参列した。

　脱北者団体は先月にもビラやUSBを散布し、反発した北朝鮮がごみをぶら下げた大量の風船を韓国に飛ばした。2日に発表された北朝鮮の国防次官談話は中断を宣言したが、ビラが再び飛来すれば再びごみを送ると警告した。