Published by
共同通信
共同通信
明治政府の西欧化の象徴「鹿鳴館」を彩った調度品の初公開や、精緻に修復された皇族のドレスなどで当時の雰囲気を感じられる展覧会が東京・渋谷の明治神宮ミュージアムで開かれている。戦前の華族の親睦団体「華族会館」の創立150年を記念した「明治天皇と華族会館―受け継がれし明治のドレス」だ。
華族会館は1874年に創立され、初期に東京・日比谷の鹿鳴館を本拠地とした。
展覧会は1878年のパリ万博にも出品した愛知の名工竹内忠兵衛が七宝を施した磁器など、鹿鳴館から受け継いだ調度品を初公開。明治の皇族北白川宮能久親王と子の成久王のそれぞれの妃が着用したローブデコルテ(中礼服)も貴重な展示だ。