6月8日【気になったニュース】
ニュースのなかのアメリカと日常的アメリカ
皆さん、一週間お疲れさまでした。 今週はSan Diegoに行っていたのですが、SDからの早朝かつ満席の飛行機に赤ちゃんが二人乗っていました。6時間近くのフライトで赤ちゃんも結構泣いていたのですが、誰一人文句も言わずに、逆に赤ちゃんに構ってあげたりしていました。政治の分断にともなう激しい言動やコロナ以降の機内での暴行などがみられるなか、“(普通の)アメリカの優しさ”を見たような気がしました。(逆に、日本で子供連れの親御さんが肩身の狭そうに見える機会もよくありますしね…)
交通と言えば、“混雑課金”は混乱していますね。5日水曜日に、ニューヨーク州知事が、混雑課金の導入無期延期を発表しましたが、7日金曜には、想定通り、無期延期に伴う地下鉄やバス、橋修理といったインフラの改修・修繕工事の遅れに関する記事が出ていました。(そうでなくても、NYCのインフラは弱いし、地下鉄の冷房は効いてないし…)
今週気になったニュースと言えば、子供たちの安全でしょうか。6日木曜日には、「銃乱射事件に備えた校舎建築に」という記事がありましたが、学校での銃乱射事件は、サンディフック小学校銃乱射事件(YouTubeなどでもリマインダーの広告がでていますよね)のあった2012年(13件)から(学校に行かなかった2020年を除くと)基本的には一貫して増えており、2023年には82件(一週間に1件以上)となっていますので、このような議論がなされるのも当然だと思います。また、そもそもこのような状況が、子供たちのメンタルによくないですよね。(この記事のなかでも、“そもそも銃を持たなければいい”という論調がないのがアメリカらしいですが…)実際に、ニューヨーク市の10代で、半数近くが、うつ病と不安症になっている、というのは非常に心配ですよね。そんななか、SNSから未成年保護のため、暴力・性的コンテンツへの誘導禁止するための法案を、NY州議会が出していますが、これも恐らく法廷闘争により、(もし施行されたとしても、)しばらく時間がかかるでしょうし、いずれにしても子供たちのメンタルヘルスは大きな社会課題であり続けると思います。
一方で、明るいニュースと言えば、Memorial Dayを終えたからか、夏観光・イベントに関する記事が増えてきたことでしょうか。なかなか立ち止まって入ることのないセント・パトリック大聖堂(年間550万人以上の観光客。。。)の記事や、既にやっている夏の芸術祭の記事だけでなく、Bryant Parkでのムービーナイト・スケジュール一覧表に加えて、NYCでのサイクリング情報(ナイアガラまでも自転車で行けるらしい。。。)、疲れた際のクーリングセンターなどの情報もありました。
子供たちの夏休みまでもう数週間となり、夏には日本を含めて、NYを離れられる方も多いと思いますので、(暑さもまだ適当な)ここ数週間は、NYCをゆっくりと楽しまれるのはいかがでしょうか。ではよい週末をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚
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