副業サイトで詐欺疑い

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共同通信
警視庁四谷署に入る鈴木一樹容疑者=10日午後

 運営する副業サイトに登録した40代女性から手続き費用名目で現金40万7千円を詐取したとして、警視庁と千葉県警は11日までに、詐欺と窃盗容疑で千葉県市川市、職業不詳鈴木一樹容疑者(48)ら27~57歳の男女26人を逮捕した。警視庁によると、同様の手口で全国の約8600人から約19億円を詐取したとみられる。

 鈴木容疑者らはインターネットで「自宅」「隙間時間」などのキーワードで副業を検索した人たちをサイトに誘導していた。相談者が「会社で女性との接し方に困っている」などと持ちかけ、助言の謝礼として「40万~50万円を払いたい」「口座番号を知りたい」と連絡。その後、サイト側は被害者に「個人情報の交換には正規会員になる必要がある」などと伝え、架空の手続き費用を繰り返し請求していた。相談者は「サクラ」だった。鈴木容疑者は振り込ませた現金を引き出す「出し子」のリーダー格とみられる。

 警視庁などは宮城、埼玉、千葉、東京、福岡の5都県の関係先11カ所を捜索した。宮城、埼玉、福岡の3県警とも共同で捜査している。