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共同通信
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2025年大阪・関西万博は開幕まで17日で300日となった。会場の交通ターミナルには、信号機のない環状交差点「ラウンドアバウト(RA)」が導入される。来場者を乗せたバスやタクシーなど1日数千台が複雑な動線で出入りする見込みで、通行を円滑にするのが狙い。ただ、なじみが薄くドライバーが戸惑う事態も懸念され、日本国際博覧会協会(万博協会)は走行ルールの周知を急ぐ。
RAでは車両は時計回りに円を描くように走行。進入する際は交差点内を走行している車両を優先するといった決まりがある。
主要駅からのシャトルバスやタクシーなどの乗降場となる会場西側の交通ターミナルはこれらの車両タイプごとに割り当てられたエリアへ行き来するため、出入り口にRAを設置することにした。
一方、慣れないRAの走行に困惑する人が続出すると、大渋滞が起きかねない。万博協会は近く、ターミナル出入り口の通行方法を解説する動画を作成。業界団体などを通じて受講したドライバーが運転する車両が乗り入れられるようにする。マイカーによる来場は認めない。