体感温度100度超えの恐れ ヒートドームで熱中症に注意 

 

体感温度100度超えの恐れ
ヒートドームで熱中症に注意 
 

ロックフェラーセンターに登場した特設の噴水で涼をとる人たち=2022年8月撮影(本紙)

 

AccuWeatherなどの予報によると、18〜21日、米国各地が「ヒートドーム」におおわれ、ニューヨーク市内でも最高気温が華氏90度を超える見込みだ。30年ぶりの熱波との指摘もある。 ニュージャージー州やコネチカット州でも体感温度は100〜105度となるとして、米国立気象局(NWS)は高温注意報を発令した。16日、ニューヨークポストが伝えた。 

ヒートドームは高気圧上層が熱気をドーム状に閉じ込める気象現象。太陽光を受けてドーム内は高温が続く。「暑いだけでなく、空気が停滞して息苦しい」とFOX Weatherの気象予報士、スティーブ・ベンダー氏は指摘。「夜間も気温は下がらない」と予想している。 

ヒートドームの影響を受けるのは全米人口の82%。中西部から東北部まで2億6500万人が最高気温90度を体験し、アイオワ州からメイン州まで広範囲に高温注意報が出されている。

ニューヨーク市で100度を超えれば、2012年7月18日以来のこと。アダムズ市長は記者会見で「6月としては異常な暑さ。熱波を甘く見ないでほしい」と訴えている。市では市内の各所に「クーリング・センター」を設ける予定で、利用を呼びかけている。専門家は節電にもつながるとしている。 

赤十字の報道担当者、フレデリック・クレイン氏は「水分を十分補給する、通気性が高く薄い色の服を着る、サンスクリーンを利用する、日中の暑い時間には戸外を避ける」ことを奨励。特に高齢者、若年者、妊娠中の女性の熱中症に気をつけるよう呼びかけている。足や腹部の筋肉痛、けいれん、多汗、めまい、疲労感などがその症状。赤面、吐き気、失神などに重症化すれば、命に関わる。体に異変を感じた場合は救急車を呼び、専門家の治療を受けることが必要だ。 

 

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