ロシア南部で襲撃、16人死亡

Published by
共同通信
ロシア南部ダゲスタン共和国のデルベントで、煙を上げる建物=23日(ロイター通信が入手した映像から、ロイター=共同)

 【モスクワ共同】ロシア通信によると、ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラやデルベントで23日、武装勢力がロシア正教会2カ所やシナゴーグ(ユダヤ教会堂)、交通警察の詰め所などを襲撃した。タス通信によると、少なくとも警官15人が死亡した。聖職者1人も殺害されたほか、複数の市民が犠牲になっているという。

 ロシア連邦捜査委員会はテロ容疑で捜査を始めた。武装勢力はダゲスタン共和国で多数派のイスラム教徒とみられるが、襲撃の背景は不明。

 デルベントでは教会で聖職者がのどを切られて殺害され、シナゴーグで火災が発生した。中心部で治安当局と武装勢力の銃撃戦が発生し、警官や市民ら計16人が病院に搬送された。

 国家テロ対策委員会は、デルベントでのテロ鎮圧作戦の「活発局面」は終了し、武装勢力2人を殺害したと発表した。

 内務省によると、マハチカラでは交通警察の詰め所が襲撃され、武装勢力4人が殺害された。

ロシア南部ダゲスタン共和国で起きた武装勢力による襲撃の現場=23日、デルベント(タス=共同)