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共同通信
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【ニューヨーク共同】米国で路上や車中で生活するホームレスが急増し、昨年は過去最多の約65万人を記録した。各地で対策が課題となる中、公共の場での寝泊まりを法令で禁止した西部州の市が批判を浴びる。連邦最高裁が今月中にも法令の合憲性を判断する見通しで、各自治体の対応に影響しそうだ。
ニューヨークのタイムズスクエアでも、路上やベンチで横になる人々が目立つ。うち1人の女性は「好んでホームレスになったわけじゃない」と語り、作家として活躍したが、母親が介護施設に入り金銭的に行き詰まったと訴えた。
住宅都市開発省によると、昨年1月時点でホームレス状態だった人は保護施設の一時滞在を含め、全米で約65万人に上った。統計開始の2007年以降、最多となった。
西部オレゴン州のグランツパス市は法令で、公園や路上で寝具類を使用して生活することを禁じ、違反者に罰金を科す。ホームレスらは、路上生活を強いられた人々を罰するのは「過度な刑罰を禁じる憲法修正第8条に抵触する」と市を提訴。連邦地裁・高裁はいずれも法令を違憲と判断した。