イーストビレッジ「白昼、血の海」 3人刺され、1人死亡

 

イーストビレッジ「白昼、血の海」
3人刺され、1人死亡
 

地元住民によると、この地域はホームレスや、麻薬依存者が路上で商品を売る違法市場に悩まされているという。(citizenからのスクリーンショット)
 
イーストビレッジで23日、男が3人を刃物で刺すという事件が発生し、被害者の1人が死亡した。路上には大量の血が残り、ゴミが散乱して混乱した状態だった。同日、amニューヨークが報じた。
 
事件が起きたのは午後5時過ぎ。現場は14丁目とアベニューAから13丁目と1番街にかけて。住民によると辺りはホームレスがたむろし、薬物中毒患者らが物品を売買する違法の市場となっていた。市警(NYPD)関係者によると、現場で殴り合いのけんかが起き、31歳の男性が背中を、52歳の女性が足を、38歳の男性が首を刺された。「日曜日の白昼、辺りは血の海になった」と目撃者のアンダース・ローレルさんは悲痛な叫びを上げた。
 
被害者3人はベルビュー病院に搬送された。首を刺された男性は死亡。残りの2人の症状は安定しているという。NYPDは容疑者として30歳の男の身柄を拘束。犯行に使われたナイフも現場で押収した。
 
この辺りはかつて家族連れが憩う場所だった。2020年には「ノミの市」が立つ場所として知られるようになった。NYPDが一掃を試みたが効果がない。地元で果物を商うエムレ・セビンディアックさん(23)は「コロナ時から、ホームレスが寄付箱から取り出した物やフードバンクから得た食品を売買している。市もNYPDもお手上げ。近くに住む父母は安心して街を歩くことができない」と憤る。
 
近くに住むダレル・チャンさんは「騒音で目を覚ましたら、路上で争っていた。女性は路上に押し倒され、捕まった男に殴られていた」と述懐。「薬物売買が横行している。中毒患者が足の指の間に薬物を注射するのを毎日見かける。どうにか助けることはできないのか」とため息混じりに話した。
NYPDは現場検証のためテープを張って人の出入りを規制した。女性の違法露天商は自分の商品へのアクセスができなくなったとしていら立ちを見せ、「刃物で切りつける」と叫びながらテープを破ると現場から走り去って行った。
 

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