校内スマホ禁止「2週間以内に」発表 教育局長、「有害以外の何ものでもない」

ニューヨーク市教育局(DOE)が携帯電話の使用禁止を「今後2週間以内」に発表する可能性があると発表(Photo by Unsplash)
ニューヨーク市教育局(DOE)のバンクス局長は26日、学校内でのスマホなど携帯電話禁止を「2週間以内」に発表すると発言した。同日、チョーク・ビートが報じた。
この日は公立校の終業日。アッパーウエストサイドにある公立(PS)第165校前に立ったバンクス氏は「携帯禁止に傾いている」と明かし、「混乱なく実施できるように最終的な詰めを行なっている」と続けた。ニューヨーク市に次いで全米で2番目に公立校の生徒が多いロサンゼルス市の教育委員会は先週、校内での携帯禁止を決定。2025年1月から実施する見込みだ。ニューヨーク州のホークル知事も携帯禁止を検討している。
市内では、校内での携帯禁止令を2015年に廃止。各校長に決定を委ねている。下校時までロッカーにしまわせる、教員が回収するなど、対応はまちまち。生徒がニセの携帯を提出したり、「携帯を忘れた」とうそをついたりして隠れ持つこともあるようだ。教育関係者からは統一的な方針を発表するよう求める声が高まっていた。
バンクス氏は今年3月にはインタビューの中で「携帯を禁止すべき状況にあるか不確か」と話していた。しかし、最近、「携帯は生徒のメンタル面に悪影響を及ぼしている」とコメント。放課後にけんかする計画にも使われると危険性にも言及し、「校内で携帯を所持することは生徒にとって有害以外の何ものでもない」と指摘した。
ただ保護者から生徒に連絡したいとの要望が出てくる可能性がある。バンクス氏は「以前のように、学校に連絡して欲しい」と説明している。PS第165校に2人の子どもを通わせているアントニー・ゾウンディさんは「学校では学業に専念して欲しい」と携帯禁止に賛意を示す。他の保護者も「フィールドトリップに行っても、携帯で遊んでいる子どもがいる。学校では携帯は必要ない」と話していた。

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