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共同通信
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【ワシントン共同】米大統領選の流れを左右する27日のテレビ討論会で、民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領は冒頭から対抗心をむき出しにした。握手をせず、視線も合わせずに演壇に着くと非難の応酬に。トランプ氏の威勢に比べ、バイデン氏の声はかれて張りがなかった。
舞台は南部アトランタにあるCNNテレビのスタジオで、一般観衆の姿はない。バイデン氏はダークスーツに紺のネクタイ姿。米経済がトランプ前政権下で「混乱に陥った」と非難し、有権者の関心が高いインフレの沈静化に努めていると強調した。
おなじみの赤ネクタイをしたトランプ氏は、経済が上向いている実感がないと指摘し「史上最悪の政権だ」と反撃した。表情や身ぶりに力強さは見られたが、質問に直接答えないことも。
トランプ氏の主張を聞いたバイデン氏は「事実ではない」と何度も感情をあらわにしてトランプ氏をにらみつけた。時折、言葉につかえる場面もあり、トランプ氏は「何を言っているか分からないし、彼も分かっていない」とやゆして非難合戦がヒートアップした。