摂取後に死亡疑い、新たに76件

Published by
共同通信
小林製薬のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」

 厚生労働省は28日、小林製薬の「紅こうじ」サプリメントを摂取後に死亡したと遺族から同社に相談があった事例が新たに76件あったと発表した。健康被害の疑いがあるとして今後、分析を進めるとしている。

 武見敬三厚労相は、同社から報告がなかったことに関し「極めて遺憾だ。今後の死亡事例の調査は小林製薬に任せておけず、厚労省が直接管理する」と述べた。

 厚労省によると、同社には170件の相談が寄せられ、うち94件は無関係だった。

 同社が昨年製造した紅こうじ原料からは想定していない青カビ由来の物質「プベルル酸」が検出され、国立医薬品食品衛生研究所での分析で、腎臓に毒性があることを確認した。

小林製薬の健康被害について取材に応じる武見厚労相=28日午後、厚労省