発がん性物質、水道事業者が検出
NY、NJ両州の400万人以上向け
ニューヨーク、ニュージャージー両州の住民400万人以上向けの水道事業者が昨年、新たな連邦基準を超える「有機フッ素化合物(PFAS)」を少なくとも1回検出したことが分かった。ゴッサミストが、米環境保護庁のデータを分析した。ニューヨーク州は、ロングアイランドの大部分、ロックランド郡の5分の4、ニュージャージー州では、ジャージーシティとホーボーケン全域にサービスを提供する事業者が含まれる。
環境保護庁は4月、水道事業者は2029年から「飲料水に含まれるPFASは1兆分の4を超えないようにする」との規則を発表。飲料水中のPFASを抑制するために両州で施行済みの州法よりもはるかに厳しい数値制限となる。新たな規則は、あまり知られていないタイプのPFASや複数のPFASの組み合わせも規制対象としている。
PFASは、有害で長期間残留する「永遠の化学物質」と呼ばれ、分解に時間を要する。土壌や水、食物、血流に含まれる可能性がある。世界保健機関は、最も一般的なPFASであるPFOAとPFOSを、それぞれ「発がん性」と「発がん性の可能性」に分類。環境保護庁は、事業者が新たな規則を遵守するために必要なコストは、全米で年間15億ドルに上ると見込む。両州の事業者は、新基準値以下にするための対策に既に取り組んでいるという。(6月27日、ゴッサミスト)
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