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共同通信
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財務省の神田真人財務官は2日、貿易収支の赤字解消に向け「安全確保を大前提に原発の再稼働を進めることが課題だ」とする報告書を公表した。原発活用の促進は、日本の化石燃料に依存した産業構造の脱却や国際競争力を取り戻すことにつながると分析した。大学教授ら有識者との私的な懇談会との位置付けの会合でまとめた。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支で、日本は年度ベースで赤字が続いている。報告書は、原発再稼働によってエネルギー輸入が減少する額は貿易赤字額を上回るとの試算もあると指摘。「(原発)活用の度合いが国際収支に及ぼす影響は極めて大きい」とした。
会合は3月から議論していた。