NYの地下鉄、高い騒音レベル 継続的にさらされると聴力や健康に害

 

NYの地下鉄、高い騒音レベル
継続的にさらされると聴力や健康に害
 

ユニオンスクエア駅4・5・6番線のホーム。騒音はカーブした線路によるスキール音も影響している(Photo: Gryffindor / https://commons.wikimedia.org/wiki/File:14_Street-Union_Square_IRT_003.JPG

ニューヨーク市の地下鉄の騒音レベルは高く、10年前から変わっていないことが「amニューヨーク」の調査で分かった。マンハッタンのユニオンスクエア駅の4・5・6番線アップタウン、ダウンタウン行きプラットホームで、携帯型騒音測定器を使い到着列車の騒音ピークを測定したところ、96107デシベル・エー(dBA)を記録した。

国立労働安全衛生研究所によると、115分以上100dBAにさらされると、難聴のリスクが大幅に高まるという。同駅だけでなく、市の地下鉄システムの大部分で、騒音レベルが高かった。59丁目/コロンバス・サークル駅では、地下鉄1番線ダウンタウン行きのホームの騒音レベルが105dBAに達し、アスタープレイス駅の6番線アップタウン行きホームでは、通過する45番線の急行の騒音が107dBAに達した。

一方、BC線の81丁目駅では89dBA以下と、騒音レベルは低かった。掃除機の音は通常70dBA程度。人間の耳には、100dBAで通過する地下鉄の列車はその約8倍の音量に聞こえる。これほどの騒音レベルに、短時間、断続的にさらされる場合の影響は少ないが、継続的にさらされると危険だ。日常的に浴びている多くの騒音は、時間とともに聴力に悪影響を及ぼすだけでなく、高血圧や睡眠不足、不安感などの健康問題を引き起こす可能性がある。(1日、amニューヨーク

 

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