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共同通信
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政府は9日、アイヌ民族の支援策を議論する「アイヌ政策推進会議」(座長・自見英子アイヌ施策担当相)の会合を札幌市内で開いた。先住民族と初めて明記したアイヌ施策推進法の施行から5年が経過したため、見直しに向け、秋以降に北海道や東京で当事者と意見交換することを決めた。意見交換を踏まえた検討内容を、来年の会議に報告する。
会合冒頭で自見氏は「民族として誇りを持って、尊重される社会を実現するために、心を一つに力を合わせていきたい」と述べた。終了後の記者会見では、差別禁止規定に反した場合の罰則創設を求める声があることについて「現時点で何ら決まっていない」と述べるにとどめた。