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共同通信
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能登半島地震による大規模火災で開けなくなっている輪島朝市(石川県輪島市)が10日、輪島市内の商業施設で出張開催された。海産物や輪島塗などを販売する約30店が出店。今後、施設の営業日に合わせて毎日開催する予定で、再建に向けた大きな一歩となる。輪島市朝市組合の冨水長毅組合長(55)は「輪島で出張朝市が開催できて本当にうれしい。震災から半年たって、やっと戻ってこられた」と喜びをにじませる。
会場となる商業施設は、大規模火災に見舞われた「朝市通り」から約1キロ南にある。9日の準備作業では、施設内に輪島朝市のシンボルであるオレンジ色のテントも用意された。
水産加工物を販売する道下睦美さん(57)は「観光客がいなくても灯は消したくない」。野菜を売る柿美幸さん(74)は「地震後初めて会う人もいる」と話した。
朝市は、3月23日の金沢市を皮切りに、県内外で出張開催してきたが、遠方のため参加できない組合員も多かった。今回の出張朝市では地震後、一度も出店していない組合員も参加するという。