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共同通信
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【ワシントン共同】米国の酪農場で乳牛への感染が相次ぐ高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)は、人の鼻や喉の細胞に結合する能力を獲得し、鳥だけでなく人の細胞への感染力も増した可能性があると、東京大の河岡義裕特任教授(ウイルス学)らのチームが8日、英科学誌ネイチャーで発表した。
ただ哺乳類のフェレットの間でうつるかどうかを調べた実験では、飛沫感染は起きにくかった。人でも同様で、次々と感染が広がるようなウイルスにはなっていないとみられる。河岡さんは「危険なウイルスであることは確か。速やかに封じ込めることが必要だ」と話した。
牛から搾ったばかりの生乳に含まれるウイルスは加熱処理で大幅に減少する。坂本哲志農相は6月18日の閣議後会見で「国内で流通する牛乳は、加熱処理をしており人への健康影響はないと考える」と述べている。