アメリカで感じたこと 中3 篠原 創士ニュージャージー日本人学校 

 


アメリカで感じたこと 中3 篠原 創士
ニュージャージー日本人学校 
 

ワシントンDCの航空博物館で、自作のプロペラを動かす創士さん
 
人により感じ方に違いはあるとしても、異国で生活しているとほとんどの人が、日本との文化や習慣の違いを感じたことがあるのではないでしょうか。僕もアメリカに来てとても驚いたことがいくつかあり、そのほとんどは日本で暮らしていた時は感じたことのないことばかりでした。今回はその中から、僕がアメリカに来て特に印象に残っていることを紹介したいと思います。

1つ目は、アメリカには様々な人種の人が生活しているということです。僕は1年ちょっとの期間、アメリカの現地校に通っていました。現地校には、ヨーロッパ系の人、アジア系の人、そしてアフリカ系アメリカ人など、様々な人種の生徒がいっしょに学んでいました。そのような友人たちと関わる中で、これまで知らなかった国の文化や習慣、そして差別などについて知る機会も多くありました。その中で、アメリカには、今では考えられないほどの黒人差別をしていた時代があったことを知り、そのことについてもっと知りたくなりました。調べてみると、人種差別をしていた白人に対抗して、黒人だけが所属できる野球のリーグを自分たちで作ったという歴史があったことも知りました。これまで知らなかった歴史や文化についての知識を得ることができた貴重な経験でした。

2つ目は、学校の教育制度の違いです。日本では、義務教育の9年間は、全員が定められた同じカリキュラムを受けることが一般的ですが、アメリカは高校までが義務教育で、自分の好きな教科を自分で自由に選択することができます。つまり、アメリカの教育方針は、自分が好きな事や得意な事を学ぶことで力を伸ばしていくように設定されています。また、日本の学校では試験や学校の成績が重視され、それに伴って競争が激しくなるということに対して、アメリカは個人の意志を尊重し、自由に生きていくことが大事だとされています。学校という場で集団生活や協力することの大切さが重視されている日本と、個人の選択や自由に重きをおいているアメリカとの違いも感じました。

異国で生活するということは、他国の文化や歴史、習慣などに触れ、僕のようにそれらを理解し、より深めることができます。さらに、様々な人種がお互いに違いを認めて協力することで、世界をよりよくしていくことができるのではないかと感じています。アメリカに来て経験したこと、そして今学んでいることが、僕の今後の学習や生活、そして将来において何か役に立つ日が来ることを信じて、日々の学びを大切にしていきたいです。(記事、写真提供:ニュージャージー日本人学校)
 
現地のバスケットボールチームでもプレーし活躍している

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